2024年9月28日 【定例山行】 宮指路岳 11人 |
出発地の大石橋駐車場までは車1台がやっと通れる細い林道となります。
宮指路岳登山口の標識に従ってヤケギ谷ルートを登ります。途中に何カ所もヤケギ谷ルートの標識があるので分かりやすいルートです。何度かヤケギ谷を渡ってからは宮指路岳の急登になります。
宮指路岳は花崗岩の岩場で鈴鹿の山々を見渡せます。その先の馬乗り岩が見晴らしも良く少し広い場所なので、そこで昼食にしました。馬乗り岩はその名の通り、馬の背のように上に乗ると、少し怖いですが景色を良く見渡せます。
宮指路岳からの帰路はザレ場の縁のUP/DOWNでスリルもあり慎重に足を進めます。所によってはロープを使った急な岩場もあり、岩場のトレーニングにもなります。小社峠の分岐からは沢筋の下山道となり、途中に渡渉もあり変化に富んだコースです。何度かの渡渉の後、林道を経て大石橋駐車場に戻ります。岩場やザレ場、渡渉など変化に富んだコースで楽しめます。この時期はまだヒルが多く、結構咬まれてしまいました。時期的には11月以降に冷え込んできてからが良さそうです。 (足)
2024年9月23日~25日 【自主山行】 劔 岳 3人 |
岩の殿堂劒岳、憧れの山。いつかは登りたいと思っていた。年齢的、体力的に今年登らないと後はないなという思いがあったのも事実。
室堂に着いた時は小雨だったがすぐ止んだ。青空もあった。明日は大丈夫、きっと晴れと期待が膨らむ。草紅葉が始まっていて黄色みを帯びた山肌に秋の気配を感じる。雷鳥沢から別山乗越までの長~い登りはホント辛い。下りもまだかまだかというくらい長く感じた。今回のコースの中で私が一番嫌いな所だ。宿泊先は剣山荘。思っていたよりとてもきれいな小屋で食事もボリュームがあり快適。
2日目、朝5時に劒岳に向かって出発。期待通り晴れ。やったー!!思いきって決行して正解。真っ赤なご来光を拝んだ。
ゆっくり歩きの私たちは「お先にどうぞ」って、後続の人何人かに先を譲ったことだろう。一服劒、前劒、ペースは悪くない。岩登りは楽しい。難関のカニの縦ばいや横ばいも気を抜かず慎重に歩けばなんとかなると考えていた。ところがカニの横ばいで一か所足がかりが見えないところがある。YouTubeで勉強してきた。赤い矢印↓の通り足を下せばよいという事だった。でも確認が取れないところに足を下すのは怖くてできない。「鎖を引っ張って体を山から離すと見えるでしょ」とアドバイスされても鎖が伸びない。それと普通の人は足で探ると足を置く場所がわかるらしいが、私の身長(148㎝)では探る所まで足が届かなかったのだ。Oh my God! ここ? ここ? って同行者に聞きながら確認してよし!と足を下した。鎖がズルッとして私が少し滑ったように見えたと本人より同行者がヒヤッとしたらしい。
岩だらけの荒れた登山道で難コースではあった。しかし大変だったけれど楽しかった。そして、この山に登れたという達成感は半端じゃない。数年前、白馬縦走をして不帰の剣を通過した時も、お世話になったメンバーでの山行だったので私には安心して望めた。たくさんのフォローやアドバイスをもらった。有難い仲間だ。体力不足でコースタイムを大幅に上回ったのだが、無事に登頂成功!万歳!
2泊目はみくりが池温泉を予定していたが、とんでもないことだった。疲れた足でとてもそこまで歩けないと思った。剣山荘に2泊してゆっくり下山した。白い雷鳥を始めて見た。白い雷鳥は雪の中で見るもだと思っていたのでびっくり、感激した。 (日)
2024年9月23日~24日 【自主山行】 赤岳 3人 |
天気予報を見て22日出発予定から1日遅らせての出発となった。美濃戸口駐車場からさらに悪路の山道をゆっくり進み、やまのこむら駐車場に止めることが出来た。(ほぼ満車に近い)お手洗いを済ませ8時35分出発。1日目は南沢ルートで行者小屋~赤岳展望荘までゆっくりペースで進む。苔の美しさに感動しながら憧れの八ヶ岳を歩くウキウキ感は最初だけ。厳しい道が続く。地蔵の頭では赤岳鉱泉に泊まったという5歳と小2の姉妹の家族連れとすれ違う。大人でも厳しい岩場を降りてくる様子に皆で驚き負けてはいられない、と力をもらった。13時40分赤岳展望荘到着寸前にポツポツと雨が。受け付けする頃には本格的雨が降りだしていた。赤岳展望荘は本格的なコーヒーやお茶、お湯のポットが用意されており、好きなだけ飲める。疲れた身体には大変ありがたかった。受け付け後、ザックを置いてそのまま食堂でコーヒータイムをゆっくり楽しんだ。希望者には紙のシーツ、枕カバーセットも支給された。晩御飯はボリュームたっぷりで杏仁豆腐のデザート付き。若者のカップルはごはんやスープを何度もお替りしていた。
2日目朝は朝食をお弁当(稲荷ずし)に変更して5時30分小屋を出発。日の出を見ながら赤岳山頂をめざす。八ヶ岳最高峰だけあって厳しいところが続き緊張しながら慎重に登った。山頂はガスがかかり、残念ながら眺望は見られなかったが、「やったー!」とうれしさで思わず叫んでいた。下山は文三郎尾根~行者小屋~赤岳鉱泉~美濃戸口で降りた。下山途中で天気も回復。八ヶ岳の美しい山並みに感動しつつ、次回は横岳~硫黄岳にも行きたいね!と話しながら帰路に就いた。(山)
2024年9月22日~23日 【自主山行】 苗場山 4人 |
9月22日(日)
天気予報は雨…しかも再び台風が…。これはもう今回の計画は中止だろうと思っていた。「雨に慣れるのもいい経験ですよ!」とSLからの返信。えっ?雨でも行くんだ!雨の中での登山がほぼ未経験の私はびっくり。
新潟までの道中は小雨程度で風もなく、小赤沢3合目登山口の駐車場に到着。レインウェアにザックカバー装備でスタート。木の根が張り巡らされた樹林帯を登っていると風が強くなってきた。
4合目目前で昨夜山頂ヒュッテに宿泊し下山してきたグループに出会い道中の様子を伺うと、山頂の湿原は暴風でこの先の登山道も滝のように水が流れているとの事。話し合いの結果撤退となる。
下山してもまだ午前中。よし、新潟を満喫しよう!!!
9月23日(月・祝)
午前3時起床、4時出発。昨夜の予報では今日も雨…。しかし天気を確認すると晴れマークが! やったー!【天空の楽園】が見れるねっと、みんなで盛り上がる。
登山開始直後は青空が広がり、気分も上がったが次第に雲がわいてきた。あれれ?お山の天気はホントにわからない....。6合目からは鎖場が数か所出てきて道も急登となってきた。8合目では黄緑色に輝く「ヒカリ苔」を発見! そしてついに、湿原が現れた。
残念ながら青空の楽園は見れなかったが周囲10Kmに及ぶオオシラビソの原生林に囲まれた広大な高層湿原に大小無数の池塘が点在する景色は今まで見たことのない場所だった。9合目からは再び岩ゴツゴツの登山道となる。小雨がミストのように降りだし、足場はものすごく悪い。
きれいに整備された長い長い木道を40分程山頂を目指して歩く(地味な登り…)ガスの合間から苗場山荘ヒュッテが顔を出す。
「着いた~!着いたよ。ヒュッテがみえた~!!」 思った以上に長かった湿原の木道・・・。
お天気が良かったら最高のビクトリーロードだったかもしれないが、疲れと寒さで私の体力は限界。ヒュッテから数分の山頂標柱(眺望はない)でみんなで写真を撮ってヒュッテでランチとコーヒータイム。
小屋の中での休憩には一人500円必要です。(トイレ代込み)コーヒーと山荘からいただいた温かいほうじ茶で身体が温まりました。
さあ、下山開始です。登ってきた急登の鎖場は特に注意して下りました。雨で濡れてなかったらサクサク下れそうな丸太が埋め込まれた登山道も、つるつると滑る。また、いたるところに水が溜りぐちゃぐちゃ!転ばないように、と常に集中し身体中に力が入りました。
帰りの車中では、なんかいつもは痛くない身体のあちこちが痛かったです。(笑)
帰路に秋山郷にある 『小赤沢温泉 楽養館』赤い温泉に立ち寄った。見事な赤褐色の湯には湯の花が浮き、硫黄の香りが漂うとても雰囲気のある温泉でした。おすすめです!
1泊2日山行でしたが、なんだか3泊4日したぐらい中身の濃いものとなりました。
いろいろな経験ができ、とても充実した苗場山山行。いい思い出となりました。 同行してくださったみなさんに感謝です。ありがとうございました! (Y・K)
2024年9月16日~18日 白馬三山 3人 |
9/16(月)
出発前日、メンバーから明日乗る予定の白馬行き特急しなのは全席指定であって、もう予約が取れないと連絡を受けて慌てた。しかし、たまたま祝日なので臨時特急があることがわかり、ほっとする。
栂池自然園の登山口出発は1時間遅れの13:40。雨が降っていたらしく、草木や登山道は濡れていたが、この日は降られることなく、石混じりの登山道を元気に登っていく。天狗原の湿原では少し奥へ入って小さな祠を見た。しかし、ここで3人とも動物(人間?)の糞を踏んでテンションが下がるが「ウンが付いたと思えばいい」と笑う余裕があった。乗鞍岳のゴーロの登りを経て下ってくると白馬大池が見えた。湖面と小屋の赤い屋根が青空によく映える。
16:50白馬大池の小屋に着くと「到着が遅すぎる」と𠮟られて「予定していた電車に乗れなくて…」と、もごもご言い訳するが、15:00までに着けなければ前泊を考えなければいけないのだなと反省する。
夕食後、外に出ると中秋の名月の前日の、ほぼ満月が薄青い空に低く出ていた。次々に流れていく雲が月を隠したり出したり、その度に湖面に月の光が映ってすごくきれいだ。明日も明後日も「天くら」はA判定だ。
9/17(火)
5:00出発、ヘッドランプをつけて進む。船越の頭あたりで明るくなり、日の出と稜線を行く登山道が少しの間見えた。しかし小蓮華山のあたりから周りはガスに包まれて何も見えず、おまけに雨もぱらぱらしてきて雨具を付ける。結局、その後はそんな天気で白馬岳への稜線歩きも展望なし。杓子岳直下のザレた急登がしんどかった。鑓ケ岳に向かうスリルのある幅の狭い稜線歩きも下が見えないので高度感無しで物足りない。良かったのはライチョウの姿が何度も見られたこと、ライチョウが20メートルくらい飛ぶのを見てびっくりした。雨の中、13:50天狗山荘に着いた。天狗山荘直前のお花畑と大きな雪渓は見どころだった。黄色いウサギギクやアキノキリンソウが咲き乱れていた。
9/18(水)
5:00に小屋の外に出ると、強風が吹いていてときどき煽られそうになる。雨も混じっている。15分ほど歩いてみたが、不帰のキレットを通過するのは危険と判断して、鑓温泉~猿倉へ下りるルートに変更することにした。鑓温泉の手前で「ストックを納めて通過すること」という看板のある鎖場があった。その後の猿倉までが長いこと!緩い下りと短い登りの繰り返しでなかなか高度が下がらない。山壁を勢いよく落ちて来る滝や花々に励まされて歩き、12:00猿倉にゴールした。
今回の山行は展望が全く無かったこと、不帰のキレット~唐松岳へのルートが経験できなかったこと、帰りの電車も本数が少なく3時間以上も待ち時間ができてしまったこと(でも、おかげでおいしいランチとコーヒーが味わえたが)など、残念がいっぱいだった。
「まぁ、いつもいつも100%の山行はないよね」と3人で慰め合い、それにしても「この天気予報って何?!」と天気アプリにもやもやをぶつけていました。(笑) (杉)
2024年9月14日~15日 【自主山行】 剱岳・早月尾根ルート(テント泊) 2人 + 1人 |
13日、仕事終えてから夜に出発。馬場島に深夜到着。三連休前の金曜日ということもあり、第1~3駐車場全部すでに満車状態だったが、なんとか枠外の停められそうなところに停めれて良かった。車内で少し仮眠。
AM3時40分に登山開始。真っ暗な中、ヘッドランプの灯りを頼りに歩き始めた。北アルプスの3大急登と言われてる早月尾根の始まりだ。
早月小屋まで道中に水場は無いため、おのおの2~3リットル程の飲み水持参で。テント泊装備を少しでも軽く、と準備してきたものの、水込みで10~12キロのザックの重さになった。テントを担いでの急登、やっぱりきつかった~!
岩あり、根っこあり、の樹林帯をどんどん登る登る。長年の大雪で圧縮された立山杉の巨木達がオブジェのように所々にあり圧倒される。標高200mごとに標識があり、励みになりました。登ってきたうしろ方向を振り返ると富山湾。癒される眺めだった。どこまでも続く急登を進み、標高2000mを越えると小さな池塘あり。ハシゴをいくつも越えると眺めの良いピーク(丸山)あり。
さっきまで時々見えていたギザギザした山の線が見えて感動。剱岳北側の小窓尾根の稜線らしい。三ノ窓、小窓、マッチ箱。「あのネコみたいなの、かっこいいね~」と。ネコみたいなのは、あとでニードルと呼ぶのだと知った。
思ったよりも順調にちょうど6時間で、9時40分に早月小屋へ到着。テントを立てる。天気は最高。そして、予報は午後雲が出てきて、翌日は雨予報となる。本当は今日は休んで翌日の朝、山頂アタックするのが体力的にベストだけど、天気を考えると今日行きましょう、という話をしつつ。テントを張りながら張り詰めていた緊張がほどけ、身体の疲れが出て、テントでゴロンと横になる私。もう山頂アタックはメンバー2人に任せて、私1人は引き続きテン場でゆっくり過ごすことにした。
到着時、4~5張だったテントも、午後には増えていって、夕方には25張程、満杯になっていた。数時間後にメンバー2人も戻ってきた。疲労と時間を考えて、山頂直下で撤退して来たとのこと。何はともあれ「お疲れ様〜!」小屋で購入したコーラで乾杯。めちゃ美味しい!しばしテントで休憩。
夕食後、小屋の方へ行くと、眺めを見ている登山者達でにぎわっていた。もうすぐ陽が沈む夕焼け空がとても綺麗で、撮影会が始まった。反対側の方向を見ると、夕陽で真っ赤に染まる岩稜帯が素敵で、あっち見たりこっち見たり忙しかった。初めてのブロッケン現象も見れて、大はしゃぎ。無事に夕日が沈み、テン場は夜を迎えた。
翌日の天気予報では、早くて朝6時から、遅ければ昼から雨が降るとのこと。じゃあ、雨に濡れないように朝5時台にテント撤収をしようか、と言いながら眠りについた。ところが、何ということでしょう! 深夜1時頃から、何やら音で目が覚め、それが雨だと気付いたのであった。しかも、強くなったり弱くなったりしながら、ずーっと降り続けていた。
そのまま翌日朝も雨。少し弱まってる間にパパッとテント撤収し、6:25に下山開始。下山の後半は雨もやんできて良かった。滑りそうな岩や根っこの下山道を慎重に下りていく。目の前、進行方向に富山市街と富山湾、その向こうに能登半島が横長に、すぅーっと伸びていて、厚い雲間から所々、陽が差して、とても神々しい風景で、それを見て癒されながらの下山。途中、私達より少し後ろで滑落があり、ヘリの救助を受けていました。姿は見なかったけど声でやり取りしました。あとでわかりましたが50代女性が腕を骨折されたそうです。
11:05馬場島到着。早月小屋を出発してからから4時間40分。どっと疲れは出ましたが、ケガもなく無事に戻れて何よりでした。
登山口の石碑に刻まれている言葉、「試練と憧れ」…ホントにその通り。憧れの山であり、試練のルートであり、、、。山頂までは行けなかったけど、とても満足感のある濃い山行となりました。 (M.K)
2024年9月14日~15日 【自主山行】 北岳 1人 + 1人
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初心者2名での山行で結果的には怪我は無かったが、計画にかなり無理があった山行だった事を痛感した。残念事項・反省事項・良かった点を以下に示す。
残念事項
①市営芦安駐車場に到着するも3連休の初日でかなり込み合っており、第5駐車場に案内され、始発のバスに乗車できたが、席に座ることが出来ず、1時間立ちっぱなしで広河原バス停に到着。
②スタート前のトイレ渋滞により1時間ロス。(女性側は渋滞無し)
③間ノ岳への山行は断念したが北岳~間ノ岳方面の綺麗な稜線を見たかったがガスで見られなかった。
④帰路に韮崎名物を堪能と考えていたが、残念なくらい名物が無かったこと((´;ω;`)
結局 家系ラーメンになってしまった。(どこでも食べられる・・・)
反省事項
① 同行者の体調不良及び無理なコースタイム設定(ヤマップ1.0設定)により時間超過。
② 同行者がもう少し頑張れると過信していた。
③ 食材・コッヘル等持参したが結局使用しなかった。(無駄に重量を増やしただけ)
良かった点
① 同行者の体力を考え大幅な行程変更 宿泊場所を肩の小屋に変更し、翌日行程も間ノ岳を取りやめ、北岳を折り返しゴール地点に向かったこと。
② 2日とも山頂付近はガスっていたが、雲の流れも速く、時折見せる、富士山・鳳凰三山・甲斐駒・仙丈の眺望には感動した!!
③ ブロッケン現象(虹無し)を体感できたこと。
④ 良かった点より残念・反省点の方が多いが、同行者より「何年後かにリベンジしよう」との前向き発言!!
⑤ 肩の小屋での晩御飯(鍋焼きラーメン・カレーライス・ビール2杯)
夕食提供時間ギリギリで間に合った為、自炊を考えていたが取りやめ!!
今回山行は、事前にYOUTUBE等で予習し勝手に過信した計画であり、上記のようなドタバタ山行であったが、今後は同行者の体力等を過信せず、計画立案をしようと思った。
赤岳のカモシーではないが 「山 なめんなよ」って言われた感じであった。 (の)
2024年9月14日 Π岳&夏焼山 2人
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この二つの山は7年ほど前に登った会員がおり、Π岳は名前が変わっていて気になっていた山だった。
6時半に春日井を出発。往路は19号が空いており、下道で現地に向かった。登山口のある大平峠には9時前に到着。東屋、トイレ、水場があり登山前後の休憩には、もってこいの場所だ。
9時に登山スタート。笹のヤブコギの登りを予想していたが、きれいに刈り込んであり歩きやすかった。でも尾根上のT字路までの30~40分は暑くて汗ダラダラだった。T字路から先の尾根道は緩やかな登りで助かった。10時前には頂上に着いた。5人グループが先着していたので、聞いてみると江南市からで我々と一緒の行程だという。そのため夏焼山での昼食時にも一緒になった。どちらの頂上も眺めが良く、目の前の南木曽岳の眺望が素晴らしかった。復路は高速を使ったので15時には春日井に着いた。
二つの山を合わせても登り降りは3時間だったが、ここ1か月、雨や台風で山へ行けなかったので、翌日は筋肉痛に苦しめられた。 (横)
2024年9月10日~11日 【自主山行】 八ヶ岳赤岳・横岳・硫黄岳 4人
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一日目 美濃戸P→行者小屋→地蔵の頭→赤岳(赤岳頂上山荘泊)
二日目 赤岳→地蔵の頭→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸P
スルジェ山の会に入会した10年前にこのコースを歩いたのだが、赤岳は赤い山だったという事と赤岳頂上山荘で見た壮大な滝雲の中に浮かぶ富士山以外記憶にない。楽しく登れたような気がする。
こんなに険しいコースだったとは。自分がそれだけ齢をとったせいだろうか。何度か気持ちが折れそうになった。
さすがに八ヶ岳、苔が綺麗だ。清流が流れて気持ち良い風の中、木製の橋を何度も渡り返しながら歩いた。しかし地味な登りは長く、行者小屋寸前ではへとへとだった。「山なめんなよ」と書かれたコップで飲む有名なコーラで一息入れた。
なんとか地蔵の頭まではたどり着いたが、赤岳頂上小屋までは行かずに赤岳展望荘に泊まろうかという話も出たほどだ。展望荘はお風呂があり、お料理も美味しいらしい。しかし、頂上山荘からの眺めを楽しみたくてもうひと頑張りした。 赤岳頂上はガスガスで何にも見えなかった。
二日目は晴れ。期待していた真っ赤な日の出や雲海の中に浮かぶ大きな富士山等の絶景を楽しむことができた。景色を楽しむなら頂上山荘、小屋ライフを楽しむなら展望荘と言えよう。八ヶ岳な人気の山で登山者が多く、小屋も趣向を凝らしていてホテル並みの小屋も多く小屋ライフを楽しむことができそうだ。
早朝は富士山や蓼科山、御嶽山、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳がとてもきれいに見えたが歩きだすとガスってきた。
登山道は荒々しく、ハシゴや鎖場があり岩場登りの連続だった。先日剱岳に登ったSさんに、カニの横ばいってこんな感じ? いやいやこんなもんじゃないよ!と楽しく話をしながら歩いたが「山なめんなよ」と言われるにふさわしい山だった。
赤岳鉱泉から、美濃戸駐車場までは二日間負担をかけた足にはとても長く感じて辛かった。しかし、参加者全員、この思っていたよりハードコースを歩き切った満足感は大きかったと思う。コマクサのお花畑は終わっていたがイワカガミを4株程見つけた。癒されます。 (日)
2024年9月10日 浅間山 (黒斑山) 1人+6人
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2年前の8月30日に浅間山(前掛山 2524m)の頂上を目指したことがあった。強風と雨のため撤退した。さらに昨年のスルジェ山の会の浅間山(黒斑山 2404 m)夏山山行の機会を逃してしまった。今年の夏は、白山登山を計画したものの天候に恵まれず延期した。さらにノロノロ台風10号のため2度も日程を変更したが天気に恵まれず中止にした。今年は白山登山をしないようにとの天からの声と思い、急遽、日本百名山の浅間山登山に計画を変更した。
山行当日、前泊した小諸市内の小諸グランドキャッスルホテル(お値打ちのホテル)を7時45分頃出発。平地はすがすがしく晴れているが、浅間山の頂上付近はガスに包まれている。ガスが切れるのを願いつつ、どんどん標高を上げ登山口の車坂峠を目指す。車坂峠にある高峰高原ビジターセンターの大きな駐車場は平日にもかかわらず、さすがに日本百名山の山、既に7~8割程度埋まっている。
車坂峠付近は雲が多いものの晴れている。今日は9月中旬、比較的涼しい様子。登山口にある案内標示板には右は表コース、左は中コースとなっている。登りは表コースを、下山は中コースを選択する。最初は緩やかな登り、このままの傾斜で頂上到着ならどんなに楽なのかと思いつつ登って行く。少しずつ登山道は急になっていくが、急登は長くは続かず時々傾斜が緩くなるので助かる。登山道は良く整備され歩き易い。今年の夏場の山トレーニングでは何度も熱中症になっていたので、早め早めに水分補給の休憩を取る。
今年は全国各地で熊が出没し、たくさんのけが人が出ている。8月末頃、小諸市内でも熊の出没情報があった。今回初めて熊よけスプレーを持参する。ガス噴射の射程は8~10mくらいで、わずか5秒ほどの噴射時間である。今日は登山者が多く、必要ないかと思ったが、携行せずにクマに遭遇したら後悔すると思い、携行することにした。
樹林帯の中、標高を上げていくが、せっかく稼いだ標高なのに下り坂になってしまう。しばらくで、また登りになった。ここあたりから時々視界が開ける。小諸市の市街地が見下ろせる。浅間山(黒斑山)とは車坂峠を挟んで対峙する高峯山(2106m)が見える。やがて槍ヶ鞘に到着する。浅間山の雄大な山容が正面にドーンと視界に入る。左手にはトーミの頭が見え、登っている登山者が何人も見える。トーミの頭まではものすごい急登に見える。途中、中コースとの分岐を通り過ぎる。一歩一歩慎重に登り続けたら、思ったよりは楽に登れた。
トーミの頭からは樹林帯の中を歩く。火山である浅間山頂上近くなのに樹林があるのが不思議に思う。やがて浅間山(黒斑山)頂上に到着。これで日本百名山82座登頂。今回の82座目の百名山には感慨深いものがある。もうこれ以上の百名山登りは体力的にきつい。この浅間山で私の百名山登山は完了にすると以前から決めていた。
頂上も浅間山が見える方向は視界があるが、あとは樹林に囲まれている。火山なので木が繁っていないと思っていたので意外だ。残念ながら浅間山はガスの中に隠れている。
ガスが切れるのを待つためゆっくりの昼食にする。そうしているうちに時々ガスが切れ、浅間山の雄大な姿が現れるが、ほんの数秒でまたガスに隠れる。そんなことを何度も繰り返す。浅間山の頂上の火口がはっきり見えるときもある。あのあたりが2年前登ろうとした前掛山かなと探したりする。浅間山の雄姿を見たいという願いが叶い満足した。
下山は来た道を引き返し、表コース・中コースとの分岐から中コースを下る。こちらはほとんど樹林帯の中。登山道が水の流れで深く浸食されているため、登山道の両側の樹林帯の中を下る。次は薄くて平らな岩が散らばっているザレ場を慎重に下る。やがて車坂峠の建物が見えてくると歩き易い登山道に変わる。なんとか車坂峠の駐車場に無事に到着。満足感いっぱいの山行だった。 (惠)
2024年9月9日~9月12日 【自主山行】 裏銀座縦走 3人
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初日は七倉山荘前の駐車場から、タクシーと徒歩を利用して黒部ダムに次いで第二位の高さを誇る岩を積み上げたロックフィルの高瀬ダムの上まで行き、ここから湯又ブルーの水をたたえたダム湖に沿って東電の巡視路(登山道)を約3時間歩き、湯又の晴嵐荘の対岸に着いた。ここからスリル感のあるジップラインと呼ばれる篭のような物に載り、急流の上をロープを手繰り寄せて対岸の秘湯の宿、晴嵐荘に到着した。天然記念物の墳湯丘を見に行ったが湯俣川の急流の渡渉が必要で諦めた。夕食はご飯を墳湯丘の形状に盛ったスパイシーなカレーで食後、硫黄の匂いがする秘湯を楽しんだ。
二日目早朝に山荘を出発し展望台まで登ったが一人が体調不良のために、一旦下山し晴嵐荘を再出発した。展望台まで再度登る頃には明るくなり槍ヶ岳が間近に見られた。日陰の森、湯又岳、南真砂岳を登るまで左手には時々スリリングなガレ場があり鷲羽岳や水晶岳の展望が開けた。急登の連続が長時間続き疲労困憊した。この登山道は竹村新道と呼ばれ、登りは過酷すぎて最近は登る人は殆どいないそうで多くは伊藤新道を登るそうである。晴嵐荘から東沢乗越こ出るまでに計約9時間かかかった。さらにここから大きな岩の上の伝い歩きがあったり、アップダウンが何回もあり、またガスで先があまり見えず水晶小屋までが遠く感じられ、心が折れかかったが雷鳥に出会い持ち直すことができた。計画書では水晶小屋到着後、鷲羽岳までの往復予定であったが、疲れのために取りやめることにした。(2日目:距離10.6km累積登り2,104m、下り627m)
【以下に竹村新道の過酷さと途中の山々の眺めを如実に表したYAMA「泣く子も黙る北アルプス遠征2日目竹村新道から水晶小屋まで」https://yamap.com/activities/4312838を引用します。竹村新道、そう急登地獄で名が通る恐ろしい登り道だ!更に水晶小屋まで水場が無いため、大量の水を持って上がる必要があり、テントグッズと合わさってリュックが凄い重さに。この超ヘビー級のリュックが肩に食い込み頭がクラクラする中、永遠と続く急登に長時間耐える必要があり、体力、筋力、気力等の身体の全てのエネルギーが吸い取られ、ヘロヘロ状態に。ようやく湯又岳に到着するも、そこから100m下った後の登り返し450m、ようやく南真砂岳に到着するも100m下って200m登り返し。真砂岳に登る元気もなく、ひたすら水晶小屋を目指します。しかしこの日、カンカン照りの凄い良い天気で、暑いのなんの。水の消費が半端ない。持って上がった水の3リットルを消費しました。 また、真砂岳から水晶小屋の山道の一部が土砂崩れで完全に崩壊していて、ザレ場の崖を5メートルほどトラバースする必要がありました。置いた足の斜面がガラガラと崩れるため、崖下にズレ下がっていくため、冷や冷やものでした… 色々な苦闘、苦難はありましたが、道中の山容は言葉に尽くせないものがあり、こんな凄い場所があるんだとただただ感動のフルコースでした!】
三日目はご来光を見るために水晶岳に登り、モルゲンロートと日の出を楽しんだ。朝食後に左手に雄大な赤牛岳と黒部湖に続く読売新道の稜線を眺めながら真砂岳、野口五郎岳、三ツ岳の気持ちの良い2,600m台の稜線歩きを楽しんだ。この辺りは本来なら強風が吹くところであるが、この日は天気も良く風も殆どなく暑いぐらいであった。三ツ岳付近には燕岳で見るようなイルカの形状の花崗岩の岩峰があった。三ツ岳からは一旦下り鞍部から少し登り返して烏帽子小屋に到着した。荷物をデポし、見事な山容の烏帽子岳を往復した。ニセ烏帽子岳、烏帽子岳までの登山道脇には花崗岩の砂礫地があり、多数のコマクサがあったが花は殆ど終わっていた。烏帽子岳から眼下に池塘や四十八池を見下ろすことができるこの景色が好きである。烏帽子岳は二人占めで山頂の岩場を設置された鎖を登り大展望を楽しんだ。烏帽子小屋の前はイワギキョウのお花畑で心が癒された。
四日目は烏帽子小屋からは北アルプス三大急登といわれるブナ立尾根の激下りがあったが以前下った時の印象よりは緩やかに感じた。ブナ立尾根の登山口(北アルプス裏銀座登山口)から先の濁沢や不動沢は土石流が多いためか多くの木々が土砂で一部埋まっていた。
以前、夏山合宿で2泊3日で竹村新道を登り、ブナ立尾根を下る裏銀座コースを歩いた。この時の暑くて過酷だった頃を思い出しながら大展望の得られる山歩きを再度楽しむことができた。 (H)
2024年9月6日 雨飾山 4人+1人
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登山口にある雨飾り高原キャンプ場に前泊し、4:00出発。
満点の星を見上げて好天を確信する。「〇/11」という登山標識を見て「なんで『11ぶんの』なんだろうね」と言いながら登っていく。荒菅沢に下っていくとき、左手に布団菱と呼ばれる岩壁が見える。「菱形は分かるけどなんで「布団」が付くのか、「山が布団を掛けている」という見立てかなどと歩きながら考えてみた。
荒菅沢から笹平までは、小石、岩の多い登山道でところどころ小さいはしごも付けられていた。笹平からは開けた平坦な笹原の中を進む。青空の下、それほど暑くもなく時折涼しい風が吹く。
最後に山頂に向かって10分ほど登れば北峰に上がる。可愛いお地蔵さんが四つ並んでいる。その眼下に日本海が広がる。糸魚川の町も見える。右に目をやると鋸岳から高妻山に連なる山々、その奥に登ってくる途中に見えた妙高や火打もあるんだろう。左方の白馬連峰は雲をかぶっていたが、遠くに槍ヶ岳の頭も見られた。
次に南峰に移動してこんどは真下に見える雨飾りの女神を堪能した。これに最初に気づいた人はどんなにうれしかったかなーと思う。左向きの女神の横顔はとっても美人だった。9:00山頂出発。笹平から荒菅沢までの下りは時間をかけ、慎重に歩いた。結局、登山口には計画より10分遅れの12:30着であった。
「雨飾山」という名前も素敵だし、女神の横顔もきれいだし、私はこの山がすごく好きだと思った。 (杉)
2024年8月25日~8月26日 【自主山行】 霧島(高千穂の峰1,573m、韓国岳1、700mと御池巡り) 1人
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学生時代に同級生数人とまだ山に興味のなかった時に登った高千穂の峰に約40年ぶりに登った。炎天下でツクツクホウシの鳴く森の中を歩くと、すぐに森を抜け赤褐色のスコリアが露出した斜面になった。この斜面を登ると背後には錦江湾と桜島が見渡せた。暑いものの吹き渡る風が心地良かった。じきに御鉢に到着し、すり鉢状のカルデラと溶岩ドームの高千穂の峰がよく見渡せるようになった。山頂には坂本竜馬が抜いたと伝えられる天逆鉾があり360度の好展望地であった。この日は台風10号の影響もなく晴で山頂からは韓国岳などの山々も見渡せた。
翌日はタクシーの早朝のお迎えができないとの事で縦走をやめて大浪池から韓国岳、えびの岳(1,293m)に登り、その後3つの御池巡りに変更した。台風の影響か天気は曇りで大浪池や韓国岳山頂付近は霧で約50m先も見えないくらいであった。時々霧が晴れて大浪池の水面が見渡せた。韓国岳山頂では視界がきかなかった上に風が強く寒かった。えびの高原の方に下ると晴れ間が広がり、硫黄山からは盛んに火山性ガスが噴出していた。この付近を通る県道1号線や登山道はえびの高原から不動池の間は火山性ガスの濃度が高くこの日から通行止めになっていた。硫黄岳への分岐からえびの高原の方に下る登山道脇にはキクバヒヨドリの大群落があり多くの花を咲かせていた。えびの高原周辺は広大なアカマツ林で、硫黄山から噴出する亜硫酸ガスによりススキの穂がえび色に染まっており、その色から「えびね高原」と名づけられている。
えびね高原に下りてからえびの岳に登り、再びえびね高原に戻り白紫池、六観音御池、不動池を廻った。3つの池と韓国岳、硫黄岳、夷守岳を見ながらの周回コースは気持ち良いハイキングコースとなっている。時折、硫化水素臭がするえびね高原に戻り道路を歩いて数キロ先の霧島温泉郷の方の駐車場に戻る途中、短時間だけ韓国岳山頂付近の雲が晴れて全景が見られた。
えびね高原は学生時代の冬に天然スキー場で滑り、夏に韓国岳に登ったことがあり懐かしく山歩きと御池巡りを楽しんだ。 (H)
2024年8月20日~8月21日 【自主山行】 御嶽山域 開田頂上 7人+4人
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昨年、剣が峰登頂を果たしたOB4名と今年は、五ノ池小屋を目指して三ノ池ルートで登る。今年は現役会員もたくさん参加して心強い。
8/20 春日井市内出発時は土砂降りの雨、不安な気持ちになるが、tennki.jpの1時間ごとの予報で御嶽山は曇りと弱雨で降水量は1mmと出ている。ロープウェイ山麓駅に着くころには薄日も差してきたが山頂駅(7合目)に着くと、ガスに包まれていて弱い雨。この日は結局何度も雨具を脱いだり着たりを繰り返した。
女人堂(8合目)までに疲労を感じたゲスト3名は体力と今後の行程を考え、ここで登頂を断念。もう1名もしばらく歩いて付き添い1名と女人堂へ戻り宿泊することにした。
結局OB 1名を含む7人で三ノ池ルートを歩いた。地図で等高線を見たとき、高低差の少ない歩きやすい道かと思っていたがここ数年の豪雨のためか、3~4か所の谷筋で中岩、小岩が崩れ落ちてきていて、道が崩落していた。はしご、ロープ、鎖などで道は確保してあったが、通過に神経を使った。
三ノ池分岐から五ノ池小屋まで池周回のルートをとり、五ノ池小屋がやっと見えたときはほっとした。
8/21 早朝、継子岳までの往復を予定していたが、メンバーの疲労もあり周辺の散歩にとどめ、ご来光やコマクサの花を楽しんだ。快晴ではあったが三ノ池ルートは戻らず、二ノ池~石室山荘~女人堂のコースに変更。摩利支天乗越分岐までの登りがきつかったがその後は順調に歩けた。ロープウェイ山麓駅にレンタルバスと4人のメンバーが待っていてくれた。
OB方の希望で今回も御嶽山を選んだが、今の実力と山が合っていなかった。リーダーがゲストの脚力を把握していなかったことが問題であった。次は無理のない山で全員登頂できるように準備・計画したい。
今回宿泊した五ノ池小屋は程よい規模で心地よく食事もおいしくて快適だった。御嶽山の山域にはピークがいくつかあるので個人的にはまた別のルートでも登ってみたいと思っている。 (杉)
2024年8月19日~21日 【自主山行】 立山三山 & 剣岳 3人
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出発直前まで天気予報に惑わされたものの、リーダーの判断で山行を実施したが、この判断が良かった。まず室堂に到着してすぐに立山の湧水を汲んでから出発した。登山道脇には夏から秋にかけての花が咲き競っていた。曇りの中、室堂から一ノ越を経て雄山に登った。暑くも寒くもないが急登では汗をかいた。
雄山を過ぎると急に登山者が減った。立山三山の登山道脇にはトウヤクリンドウが多くの花を咲かせていた。真砂岳付近では雷鳥のつがいに出会いしばらく観察できた。曇りや霧の日に雷鳥に出会うことが多いそうである。真砂岳を経て別山に向かう稜線は美しい曲線美で私の好きな風景の一つである。内蔵助カールや真砂岳カールには例年のごとく雪渓が残っていた。別山南峰、北峰を経て剱岳キャンプ場まで下り、山小屋に到着した。
翌日は4時ヘッドライトを点けて出発した。剱岳までの標高差は少ないがガレた岩場の連続で気を遣い歩行時間も長かった。山頂直下のカニのヨコバイ、タテバイは特に慎重にならざるを得ない。山頂では喜びを分かち合い、しばらくパノラマ風景を楽しんだ。富士山も眺めることができた。下りは登る時以上に気を遣った。午前中は快晴で2機のヘリコプターが多くの山小屋に物資の積み下ろし作業をしていた。この作業を時折見ながら山小屋まで下山したが、ここから剱御前小舎までの長い緩やかな登り、ライチョウ坂の長い下り、室堂へ続く長い上りの階段は剱岳を降りてきてからの足にはつらかった。雷鳥荘からリンドウ池にかけては登山ガスの濃度が高く目やのどが痛く咳も出たためにこの遊歩道は立ち止まらず速めに通り過ぎ3時前に室堂に戻った。
2日間雨に降られず、快晴の時に剱岳に登ることができ満足した。立山三山の登山口から、剱岳登頂、下山後山小屋に戻るまで関西学院ワンゲル部の3人娘と、よく似たペースで歩いた。剱岳下山後、室堂まで歩くのは疲れた足にはつらく、今回が最後の剱岳登山になったと全員が思ったことであろう。 (H)
2024年8月18日 【定例山行】 蓼科山 17人
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蓼科山の7合目登山口から登山開始。途中きれいな苔を楽しみながらザレ混じりの登山道をひたすら登る。いつまで続くのと思っていたところで、将軍平に到着。蓼科山荘前で休憩しているとかなり曇ってきた。お天気を心配しつつ山頂に向かう。岩場になっている道が前に見える。これを登るのか・・・。後ろを振り返るのがちょっと怖いと感じながら上だけ見て一歩一歩登る。蓼科山荘ヒュッテが見えると山頂まであと少し。平原になっているが石がゴロゴロしている。石と石の間にはまってしまうのでは不安に思いながらなんとか山頂に到着。
蓼科神社でお参りして雄大な景色と下界では味わえない涼しさを堪能。お昼を食べヒュッテで御朱印いただいたり登頂記念の品を購入したりと各々楽しみ下山開始。
焦らずゆっくりと脚を伸ばして岩場を下っていく。下に将軍平が見えほっと一息。休憩後、ザレ場を下る。登りも歩きにくいと思ったが下りは滑って更に歩きにくい。一層注意しながら下山。
久しぶりの山行の身には少しハードでしたが、無事日本百名山の一座に登頂できて良かったです。皆様、ありがとうございました。 (成)
2024年8月16日~8月17日 【自主山行】 北穂高岳 1人 + 1人
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【16日】9時半、上高地バスターミナルスタート。河童橋、明神、徳沢園、横尾と長い3時間。なんか台風の影響か? 人が少ないし猿も一匹もいない。
13時過ぎ横尾山荘出発。テント泊装備のザックが肩にくいこんで痛いし重い。頭の中で何を減らせば軽くなるんだ、と考えながらの3時間30分。17時までには涸沢と思い、重い足を上げる。
登り左手に屏風山を巻きながら川沿いを歩いていくと、本谷橋で登山者が涼をもとめ休憩してる。川の水は綺麗で冷たい。少しの癒しで気分も上がった。山の中腹に旗が泳いでる。やっとかと思いホットしたが意外に遠く、ん〜って感じ。
16時30分に涸沢カール到着。受付をすませテント⛺️張って、ご飯を食べ早々に休みました。
【17日】3時に起床。もう隣の人は前穂高に登攀でいない。北穂高岳を見ると灯りが少し見える、空を見上げるとオリオン座が傘みたいにかぶさってる。今日は天気が良い。ご飯食べ5時に出発。登山道はしっかりしているが、石がゴロゴロ。岩のとりつきは三点支持守り、石落とさないように優しく歩いた。
これほど、登山道口から頂上までアルプスの景色が楽しめる山はあるだろうか? 北方に槍ヶ岳、南方に奥穂高、前穂高、西方に笠ヶ岳、東方に常念岳。頂上の景色が素晴らしい。特に槍ヶ岳からの大キレット、北穂高岳までの縦走路は素晴らしい。いつかは行きたい。
帰りの時間がないので早々に下山。12時過ぎには涸沢カールを出発。中腹で雨に、横尾山荘からは急いで上高地バスターミナルへ。最終バスには間に合わずタクシーで沢渡駐車場へ戻った。
北穂高岳頂上からの絶景と朝日、夕陽を見に、再度来たいと思いました。 (M)
2024年8月13日 【自主山行】 木曽駒ケ岳 1人
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木曽駒ケ岳は行き帰りにロープウェイを利用した日帰り、御所谷からロープウェイを使わずに登り、帰りはロープウェイを使用した日帰り、桂小場からロープウェイを使わず木曽駒ガ岳手前の将棊頭山までの日帰り往復の経験はあったが、今回は上松からロープウェイを使わずに日帰り往復を計画してみた。
7月末に登った風越山へ行く道路を通りアルプス山荘に着いたが、滑川砂防公園駐車場は閉鎖されており、手前の上松Aコース登山口駐車場に駐車した。既に2台の車が駐車していた。ここからは約30分の林道歩き、その後、敬神の滝小屋からが登山の開始である。なだらかな登りであるが合目間の距離が随分あり、途中に○合目半とういう表示がしてあった。恵那山の宮前コースは山頂が20合目となっているが、上松Aコースは山頂が10合目だが、この「半」の表示があるためで実質20合目まであるのと同じである。天気は曇りで展望がきかなかったが6合目から上は涼しかった。6合目から7合目まで約1時間かかり何度も休憩をとった。あまりのきつさに8合目あたりから山行を中止し帰ろうか思ったくらいであった。随分時間をかけて7合目に到着しても表示は山頂までは3時間であった。13時30分までは何とか我慢して花崗岩の岩場を木曽前岳に登り、9合目の玉ノ窪山荘ではザックをデポし、山頂に向かった。
山頂付近でテンポよく登ってくる登山者に抜かされ、その方にどこから登ってきたか尋ねると「富山」からとのことでヘルメットとゼッケン30を付けていた。トランスアルプスジャパンレース2024の開催中(2年に1回開催され富山湾から北アルプス、中央アルプス、南アルプスから駿河湾までの総距離415km、累積標高差27,000mを踏破するレースで、例年NHKで内容が放映されています)でこれに参加している選手であった。
曇りで景色は殆ど楽しめなかったが9合目にかけて多くの高山植物が花を咲かしており、一部秋の花も咲き始めていた。山頂まで約7.5時間の登りで、木曽駒山頂への到着が13時30分を超えていたためすぐに下山を開始した。9合目から雨になり、傘から雨具に替え転倒に注意し慎重に下り、薄暗くなった18時頃ようやく下山できた。ロングコースで登る人も少なく、この日は2人の登山客に出会ったのみで静かな山歩きができた。 歩行距離17.3km、累積標高差2,150m。 (H)
2024年8月11日~12日 【自主山行】 神坂山~富士見台~千両山 3人
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39度が予想される春日井を8時前に出発。神坂峠に着いたのは10時半過ぎ。連休中なので登山口近くの駐車場はほぼ満車。たまたま空いたスペースに駐車して、避難小屋を目ざしてスタート。いつもの日帰り山行に比べてシュラフなどのため2~3㌔ザックが重い。萬岳荘を経由して避難小屋には11時過ぎに到着。小屋に荷物をデポして身軽になり、神坂山に向かう。肩近くまで伸びた笹をかき分け、何とかお昼頃に神坂山に到着。時折吹く風が気持ちいいが、炎天下のため暑くて昼食どころでない。とても南沢山までは無理と判断、いったん小屋に戻ることにした。30分かけて小屋に戻り、昼食兼酒宴。その後は昼寝。
涼しくなった5時過ぎに取りあえず富士見台まで行こうと空身で向かう。10分ほどで着いたが、みんな下山した後で誰れもいない。ただ雄大な恵那山の姿だけが印象に残った。後は夕食(ウナギ)を食べて寝るだけ。8時には就寝。
翌日はご来光を見るため4時起床、再び富士見台へ。その後、千両山登山口まで車で行き、登り下りに30分ほどの千両山へ登った後、暑くなり始めた7時過ぎ、帰路についた。
涼しさを期待しての山行だったが、小屋付近の朝夕は涼しく、夜は寒いくらいだった。昼間はやっぱり暑かった。 (横)
2024年8月7日~9日 【自主山行】 槍ヶ岳 4人
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天気が心配されましたが メンバーの意思のもとGO!当初の行程を何度も見直し、天気、高山病、熱中症、行程など打ち合わせを重ねました。
雷雨対策で両日、山荘を早朝4時出発。願いが通じたのか なんとピーカンの登山日和に。 途中先日の豪雨で何ヶ所か崖崩れ跡などがありましたが、注意して歩みを進めました。 青空と山々の稜線、可愛い花や高山植物に癒され気がついたら山荘に。 小休止を取り、いよいよ頂上アタックです。慎重に手足を置く場所を確認しながら歩みを進めます。 最後のハシゴを上ると山頂に。拍手と360度の圧巻の眺望が私達を出迎えてくれました。素早らしかったです。 山荘に戻ると土砂降りの雨。それでも、夕焼け、満天の星、朝焼まで堪能することができ何とも贅沢。 生涯の想い出に。 今回、立役者の方が参加できなく大変残念でしたが、その下地があったからこそ成し遂げられた槍ヶ岳山行でした。メンバー全員感謝しています。ありがとうございました。 (ち)
2024年7月29日 【自主山行】 白草山 3人
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1年半前の11月以来の白草山。その時、頂上から見た御岳山頂は雪で真っ白で寒かったと記憶している。
酷暑の春日井から少しは涼しいと期待しての白草山だったが、暑かった。8時半に黒谷林道入り口に着き、40分ほどの林道歩きは風がなく、蒸し暑い。やっと登山口についたものの、そこからも風はまったくない。おまけに頂上までの1時間半、ずーっと登りだ。帽子のひさしから汗がしたたる。景色もまったく見えない。やっと箱岩分岐から尾根に出て、白草山の頂上が見えた。でもそこからはカンカン照りでさらに暑い。10分ほどで頂上に着いた。われわれを含めて10人ほどの登山者がいた。暑くてとても昼食を食べる気になれず、目の前の御岳や乗鞍の写真を撮っただけで木陰のある箱岩分岐まで戻り、そこで昼食。昼食後は下るだけだが、また大汗をかいて車まで戻った。下山後に入った「おんぽいの湯」で生き返った。 (横)
2024年7月28日 【自主山行】 木曽 風越山 1人
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今春にJRを利用しての木曽の風越山(1,699m)に登るトレーニング山行が計画されていたが、天候により中止になった。今回はレンゲショウマの花に会うために一人で登ることにしたが、暑さと登山口までの長い距離の往復には予想以上に疲れ後悔することになった。
上松駅に到着した時には、気温は既に29℃と暑い。中山道と木曽古道を通り登山口に到着するまでに多量の汗をかいた。登山口には3台の車が止まっていた。暑い時には駅からタクシーで登山口まで来るか自家用車の利用を考えたほうがよい。
登山口からは急登が続き平坦な所はなく登山口までの疲れもありピッチがあがらなかった。カヤトの丘に着くと急に展望が開け風が吹いていて涼しい。ここは本来御嶽山や乗鞍岳の展望の良いところであるが、この日は生憎と雲に覆われていた。キソチドリやセンジュガンピ、タカネナデシコ、ヨツバヒヨドリ、マツムシソウ等が咲いており、ここのお花畑でしばらく休みをとった。ここから更に登りが続き山頂に到着するが展望が開けない。山頂から南の中央アルプス展望所まではすぐである。山頂付近が雲に覆われた中央アルプスを眺めながら展望所で昼食をとった。山頂周辺にはバイカオウレンやマイズルソウの大群落がありこれらの花々が咲いているときは見事であろう。
レンゲショウマの花を求めて山頂から北方面に進むことにした。ここからは急坂を中央アルプスの敬神の方に下った。約30分ほど下った所でようやく約20年ぶりに念願のレンゲショウマの小群落に出会った。この花は気品が高く幽玄であり疲れも忘れて至福の時を過ごした。山頂に戻り、登山口までの下りは快調であったが、吉野集落からの帰路は長く暑く、急に疲れが出て足が重く上松駅が遠く感じられた。 (H)
2024年7月25日 【自主山行】 トムラウシ山 3人
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前日の7月24日の朝、中部国際空港に向かっている時、次のようなことがありました。
新千歳空港行きの出発時刻は朝9:00でした。この日の朝6:45ごろ、名鉄常滑駅の構内で人身事故があり、電車は中部国際空港まで行かず太田川駅でストップ。私たちも巻き込まれました。太田川駅では、空港に行く客のタクシー待ちの長蛇の列ができていました。なかなかタクシーの番が来ないため金山駅に戻り、8:15にやっと来たタクシーに空港までお願いしました。運転手さんは安全かつ大変スムーズに空港に向かってくださり、9:00ちょうどに空港に着きました。飛行機に乗り慣れているメンバーの、「こういう場合は飛行機が遅れることもある」の言葉を頼りに、半ばダメ元で行きました。空港でタクシーを降り1人が荷物をほぼ全部持って、身軽の2人が走って走ってANAのカウンターに行くと、なんと飛行機の出発は30分遅れるので乗れます、と。思わず歓声を上げました! 結局、飛行機は1時間遅れて出発し、念願だった今回の登山が実現しました。
スルジェの経験者のアドバイスにより、国民宿舎東大雪荘に泊まりました。朝2:56に出発し、未舗装のでこぼこ道を8㎞、35分車で走ると、トムラウシ山短縮登山口駐車場に着きます。ここにはバイオトイレが設置されています(協力金 100円)。4:00に登山開始。ヤマレコの記録によると、初めの2時間は泥濘(ぬかるみ)とのことだったので、初めからスパッツを着用しました。コマドリ沢を超えると、お花畑と呼ばれている高山植物が群生している登山道に出ます。聞いていた通り、7月の北海道の山は美しい花々がいっぱいです。その後からは岩場が続き、前トム平という平地を通過後も岩場で、トムラウシ公園を除き、ずっと岩場です。美しい円錐形の十勝岳と十勝連峰が見渡せます。山頂に9:30に着きました。30分山頂にいて、10:00に下山開始。全体の3分の2は岩場で鎖やロープはないので、つかまる岩や足を置く岩を選びながら上り下りします。カムイ天上に差しかかった13:30ごろから小雨が降ってきました。上りでは多くの登山者に会いクマの心配はしませんでしたが、下りではわずか数人と出会っただけで、クマ鈴を鳴らしながら下山しました。標高差は1200mくらいですがアップダウンが多く、写真を撮ってよく立ち止まったので要した時間は往路5時間30分、復路4時間55分でした。岩場が多いため下山にも時間がかかりました。
東大雪荘は、夕食は懐石料理、朝食はバイキングのおいしい料理と、源泉のある素晴らしい温泉、清潔な館内、行き届いたサービスでとても人気のある旅館です。運よく東大雪荘のオーナーに往路で3回出会い、お話を聞くことができました。オーナーは、中学生が山頂下にある南沼(みなみぬま)野営指定地でキャンプをすることになったため、下見に行くと言われていました。お料理は、お客さんにも従業員にも喜んでもらえるものにしているとのことでした。
1日予備日があったので、翌日は富良野に行き、「北の国から」のロケ地3ヵ所の見学をしました。「また全部の映画を観たいね」と話しながら、3ヵ所に建てられている家々を巡りました。北海道からの帰りには、もう来年の山行計画です。来年は?シレトコ?? スルジェに入会してよかった! 自分ひとりでは春日井三山に行けるだけです。これまでに行った素敵な山々と会の皆さまを振り返り、あらためてそう思っています。 (志)
2024年7月25日~7月27日 【自主山行】 双六岳 1人 + 1人
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先週の木金土で新穂高から双六岳に行って来ました。初日は土砂降りでしたが、雨が降り出す前に、わさび平小屋に着けて良かったです。翌日は、小池新道分岐の先からシシウドが原あたりまではガラガラの石の灌木帯で日が照り付け、かなり暑かったです。途中から曇り空となり鏡池からは槍ヶ岳・穂高の稜線が、時折顔を見せます。双六小屋でテント設営を終えて、いよいよ双六岳に向かいますが、雲が垂れ込め天気がちょっと心配です。登りの途中に急な岩石の岩場があり、なかなかスリルがあります。やっと着いた頂上はガスガスで何も見えませんでしたが、雷鳥に出会えたのが良かったです。
下山日は天候も回復し、弓折岳分岐までの稜線からは槍ヶ岳・穂高の稜線が見渡せ、雄大な景色を楽しめました。途中の鏡平山荘ではかき氷を食べて疲れを癒すことが出来ました。また、鏡池と槍ヶ岳のコントラストが美しかったです。 シシウドが原あたりから先は暑さと疲れでちょっとバテ気味でしたが、わさび平小屋でノンアルビールを飲んで生き返りました。雄大な槍ヶ岳・穂高の景色を楽しむことが出来た山行でした。 (足)
2024年7月25日~7月27日 【自主山行】 燕岳~大天井岳 3人
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当初の計画は7月25日(木)中房温泉から燕岳、燕山荘に1泊。26日に大天井岳、常念岳を目指し、常念小屋に2泊目。そして27日に一の沢から下山を予定していた。
しかし天気が不安定で、3日間とも天気というわけにはいかないみたい。前日夕方まで悩み、3日目の一の沢からの下山時に雨なのは不安が残るので、計画を急遽変更した。1日目の燕岳は変わらず、2日目は大天井岳の稜線歩きをし、引き返して燕山荘から下山する。その後中房温泉でゆっくりと温泉につかり、宿泊するという計画にした。
1日目4:30少し前に春日井を出発。穂高神社の駐車場にタクシーを7:30予約してあるので、そこまでには着きたいと急ぐ。予定通り7:30には駐車場を出発し、燕岳登山口まで、送ってもらう。8:30登山開始。合戦小屋でスイカを食べ、燕山荘ではケーキセットを食べるという、目標があるので、スタートはルンルンである。
3名のうち1名は昨年も燕岳登っている。一番最初に急登があると聞いていたので、覚悟はしていた。どの山でも体が慣れる最初がきついのに、尚更しんどい気がするのだろう。
道は整備され、途中1のベンチ、2のベンチ、3のベンチ、富士見ベンチとあり、休憩する場所は沢山ある。ベンチでは昨日登った人たちが、「暴風雨でとても怖かった。」「大変だった。」と口々に言われる。皆さんレインウエアに身につけていらっしゃる。少し雨がぱらついたので、私たちもザックカバーをしたりして、雨に備えた。樹林帯の中なので、たいして濡れることもなく、登れたが、風景が変わらないので、長く感じる。時々休憩しながら、ようやく合戦小屋に到着。タクシー運転手の方に聞いた松本のブランドスイカはなんと美味しいことか・・・600円という値段まで安く感じる。元気を取り戻し、ハクサンフウロやゴゼンタチバナ、イワギキョウなどをに癒されながら、燕山荘に13:20到着。受付をして、部屋に案内されると、すぐに雨がザーと降ってきた。リーダーが「去年もそうだったから、午後は雨が降りやすいから、早く着きたい。」と言っていた通りになった。燕山荘は中学生の山行があり、とても人が多い。(槍ヶ岳を目指すはずが、断念して、燕山荘に2泊になったとのこと)私たちは売店を物色したり、お茶をしたりしていると、なんと明るくなってきて、薄日が差してきた。北アルプス女王と言われる姿がやっと見えた。ソレとばかりに、燕岳山頂(2763m)を目指した。しかしすぐに小雨が降ってきてしまったが、コマクサをはじめいろいろな花を見ながら登頂できた。
2日目、午後からの雨に備えて、5:00少し前に大天井岳(2922m)に向けて出発。槍ヶ岳はガスで全く見えない。稜線歩くはとても気持ちよく、コマクサがあちらこちらで咲いている。雷鳥にも出会い、ますます気持ちはハイ!念願のパノラマ表銀座!ガスも晴れてきて見える山々は美しい!大きな岩があったりしてまた気分も変わる。今日も中学生や学生さんの団体とすれ違う。みんな元気で楽しそう。
山行計画にある蛙岩が見つからないが、進んでいくとまた雷鳥に出会う。今度は親子連れ。皆元気で大きくなってねと願いながら写真を撮ったりする。時々槍ヶ岳の一部が見えてなお嬉しい。何とか大天井荘へ到着。途中遊びすぎたようで、時間が押している。稜線で雨が降り出したら大変と、大天井岳に急いで登り、下山。気がつくとあれ?「喜作レリーフはどこにあった?」帰りに探すが分からない。山アプリでこの辺とはわかっても???行きかう人に聞いてもわからない。まあいいかと燕山荘を目指す。蛙岩もわからずじまい・・「あの辺の岩のどこか」と他の人も言われる。そして帰りはこの稜線が長い。まして下山の道は、長くこんなにあったかなあと思える。しかし女子3人お喋りに花が咲き、ず~っと会話を楽しんだ。おかげで関係がぐっと近づいた感じがした。
16:15中房温泉到着。今日はここでお泊まり。美味しいものをたべて、ゆっくり温泉につかるだけ。なんと幸せなことか!縦走はできなかったけど、来年は、常念、蝶ヶ岳に挑戦するよと決意する。仲間がいて始めてできる山行。それに一緒に行かなくても心配していろいろアドバイスをしてくださった仲間に感謝する。 (潤)
2024年7月5日~7月7日 【自主山行】 スイスアルプストレッキング③完 2人
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【7月5日】宿泊地グリンデルワルトへ移動。アイガーが間近に見える町だ。グリンデルワルトに着くと早速ユングフラウヨッホへ向かった。
アイガーグレチャーまで乗るロープウエイはアイガーの北壁の真横を走る。真下は高山植物のお花畑。こんな広いお花畑見たことない。アイガーグレッチャーからはユングフラウ鉄道に乗り換えて、ヨーロッパ一標高が高いユングフラウヨッホへ。この鉄道は約4分の3がトンネルの中だった。ユングフラウヨッホ(スフィンクス展望台)でみるヨーロッパアルプス最大といわれるアレッチ氷河の迫力は感動だ。写真でその迫力を伝えられないのが残念だ。
ユングフラウ、メンヒ、アイガーの三山が並んで見えた。感動というよりあまりの近さにこれがユングフラウ三山??と言いたいくらい。アイガーはここからなら登れるでしょう、登ってみたいと思った。確かに一番簡単なコースは2、3時間で登れるらしい。スイス人はどうしてこんな所まで鉄道を引くことを考えたのだろう。ヨーロッパ人の発想恐るべし。3571mへ誰でも行くことができる。
【7月6日】フィルストからバッハアルプゼーをハイキング。たくさんの牛が放牧されている。うんちを踏まないように牛に蹴飛ばされないように気をつけて歩いた。ロープウエイに乗って上からスイスらしい、かわいいおうちの集落を眺めた。なぜこんな崖の上や谷に集落を作ったのだろう。
【7月7日】雨模様だったので、予定を変えてトゥリュンメルバッハの滝に行く。一見の価値はある。そこいらに流れる滝とは少し違う。表面からは見ることはできない。わずかな岩の隙間からすごい勢いで流れる出る滝だ。地表の割れ目?鍾乳洞?を連想させる。水が暴れ落ちて長い年月をかけて岩を削ってできた造形物だ。アイガー、メンヒ、ユングフラウの氷河から流れでる水がここ1か所に集まってくるのだからその水の勢いは想像がつくと思う。
ツェルマット、グリンデルワルトにそれぞれ3泊していろいろな角度からスイスの名山をゆっくりと時間かけて堪能できた。日本で見ることができない景色をみたりハイキングしたりは当然のことながら、街歩きや食べてみたかったいろいろな料理を食べることができたのがうれしい。それはツアーではなく手作り計画書があったからとしか言いようがない。 (日)
2024年7月2日~7月4日 【自主山行】 スイスアルプストレッキング② 2人
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【7月3日】登山列車に乗り、マッターホルンに近づいたり、遠ざかったりしながらゆっくり上ること約30分、ゴルナーグラード展望台から眺望を楽しむ。モンテローザやリスカム、目の前に流れるゴルナー氷河などの絶景が360度広がっている。下山はリッフェル湖に映る逆さマッターホルンを楽しみながらハイキングした。
この日の夕食は、ツェルマットでは絶対外せないと思っていたレストランシェーファーシュトーベンでブラックノーズ羊のラムチョップとスイスワインをいただいた。スイスワインはほとんどが国内で消費され国外に出回ることはほとんどないそうだ。羊なんてと拒否反応を示していたリーダーだったが、その美味しさに感服されたようだ。
【7月4日】ゴンドラでシュヴァルツゼーまで上がり、マッターホルンの北面を楽しみながら下山した。ほとんど歩いている人がおらず迷いそうになった時、ヤマップを頼りに歩いた。スイスでもヤマップが使えたのには驚きだった。スイスは午後9時くらいまで明るい。カーテンを開けたままだと寝る時も起きた時もマッターホルンがそばにいた。 (日)
2024年6月30日~7月1日 【自主山行】 写真なし スイスアルプストレッキング① 2人
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【6月30日】羽田前泊。
【7月01日】9:40発ルフトハンザドイツ航空でミュンヘンへ出発、乗り継いでジュネーブ19:25(現地時間)到着予定。
海外旅行経験の少ない私達が旅行会社のツアーを使わないのだからハプニング続出。やっと搭乗手続きに着くと、まだ機体が着いていないので出発が20分遅れる、乗り継ぎ時間に余裕があるので大丈夫と思うがトライしますかと言われた。トライする? 当日のホテルを予約しているし今更どうしようもない。“トライします”しかないでしょ。結局1時間近くも遅れての出発。乗り継ぎ、間に合うのかな(心配)さすがに到着時間3時間前になると心配でモニターで確認すると、到着予定時刻が乗継機出発時刻と同じだった。ヤバイ、無理、どうしよう。
日本人の乗務員に相談したが、何の情報もなく、取り敢えずこの飛行機から一刻も早く脱出するしかないと言われた。シートベルト着用サインが消える前に出口に向かって私は走った。無理とは思ったけど、ひょっとして乗り継ぎの飛行機も出発が遅れているかもしれない。走った、走った。しかし、手荷物検査も長蛇の列。事情を話しても“並べ”の一言。イライラする。並んでいると、日本人の女性が声をかけてくれた。海外旅行に慣れている様子。入国審査も長蛇の列だったが、彼女が巧みな英語で順番を変わってもらえるよう交渉してくれた。私達は、さも彼女の同行者の如く後ろに続いた。幸いにも思った通り出発時刻が遅れていて、間にあった。
ホッとした私達は、ミュンヘンだ!!ビールでも飲んで出発を待とう!そうだね!ビールを買って搭乗口に戻ると誰もいない。え~? なに? ビール買っているうちに出発したの? ありえない(涙)。ビールを飲もうなんて浅はかな自分が嫌になった。気分を落ち着かせて、周りの人に聞いてみた。電光掲示板を見るように教えてくれた。また、搭乗口が変わっていた。なんの連絡もない(なかったはず)ジョッキ片手にまた走った、走った。結局1時間以上も遅れて出発となり、ジュネーブのホテルに着いたのは、9時過ぎ。日本と時差が7時間あるので、就寝したのは皆さんが起きる時刻。24時間横にならなかったのは人生初めてだ。おやすみなさい。海外では搭乗口がころころ変わるので注意が必要だと学んだ。7月2日はマッターホルンの見えるツェルマットに移動だ。 (日)
2024年7月21日 【定例山行】 夏山 瑞牆山 18人
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みずがき山自然公園キャンプ場でテント泊しての翌朝、5時10分出発。百名山の1つで奥秩父山系の西側に位置する瑞牆山に登った。1名はキャンプ場に残り、18名で出発(そのうちの2名は当初、キャンプ場→瑞牆山のピストンコースであったが、周回コースに変更)。樹林帯の道は日差しが遮られ暑過ぎず歩きやすかった。目にも優しく美しい苔が道の両側あちこちに。行程の半分あたりで不動滝に到着。マイナスイオンもいっぱい浴びることが出来た。上を見ると頭上には迫力満点の岩峰群が。途中には鎖場もあり、岩場を慎重に手を使って上がった。
瑞牆山頂は岩の上なので、高所恐怖症の私は恐々ながらも見下ろす岩峰群は圧巻だった。360度のパノラマで富士山、山頂部は雲に覆われていたが、八ヶ岳連峰の素晴らしい姿も見ることが出来た。下りは岩々の道がしばらく続いた。鎖場やはしごを使い、慎重に歩きながらも変化にとんだ楽しい道程であった。富士見小屋でかき氷を食べた仲間によると、おいしかったそうだ(当たり前!)。私は下山後に食べたキャンプ場の桃のソフトクリームが格別だった。 (山)
2024年7月20日 【定例山行】 夏山 飯盛山 19人
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奥秩父の飯盛山に行ってきました。春日井から車に乗り合わせて中央道を進みましたが、途中の道中では時折、雨が強く降り天候が危ぶまれました。幸い現地では雨も上がり、途中多少雨に降られる事もありましたが、なだらかなしっかりした登山道で、眼下には野辺山の宇宙電波観測所も見渡せ、快適に歩を進めました。山頂からは八ヶ岳の山々や奥秩父の山並みが見渡せます。頂上近くの草原にはアヤメやニッコウキスゲなどが咲き誇り、花々を楽しむことが出来ました。程よい行程で景色もいいため、多くの登山者で賑わっていました。
下山後、車で当日の宿泊地のみずがき山自然公園に移動しましたが、瑞牆山が目の前で眺めも良く、涼しくていいキャンプ地です。翌日の瑞牆山に胸が高鳴ります。 (足)
2024年7月13日 【自主山行】 白山 1人 +1人
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週前半より徐々に天気予報が改善方向に向かい、前日に1日前倒しに予定変更しての山行となった。下山途中に山頂方向を振り返るとガスが張りこめており、帰りの車中ではワイパーが必要な位の雨であり、天気も味方してくれた一日であった。
計画時より中々の健脚コースとは解っていたが、“案ずるより産むがやすし”の言葉通りであった。(当日の足の調子も十分に関係するが・・・)
上述より体調がいつも以上にバッチリで登りは難なくとは言い難いが、問題なく登頂できた。(相棒はかなり憔悴していたが💦)
イベント的には室堂の御朱印・生ビール・道中の花・雪渓であり、あまり花に興味のない自分でも可憐な花たちに出迎えられ、感激した!!
事前のヤマップ情報によると、クロユリがみられるとの事で想像の中では通常の百合の花ビラが黒っぽいものと思っていたが、実際はもっと小さく相棒に教えてもらわなかったらせっかくのシャッターチャンスを逃していたことは間違いのない事実で、百合に似た黄色のニッコウキスゲはたくさんあるのに、クロユリが中々見当たらないので、時期が終わったのかな??? なんて思ってました。
室堂では無料の水を飲んだが、前回(甲武信ヶ岳)の水質とは全く違い、メリハリのある硬い水で、自分的には甲武信ヶ岳派だなと思いました。また、人気のある石川県側からのルートもあるが、今回の岐阜県側からのルートも登山者が多く、全部で100台位の駐車場も満車であった。
最後に、下山時間が超過する可能性があり、留守宅ご担当の方に事前連絡しなきゃと思い、下山時は15分おきに電波状態を確認しながらの歩行であったが、電波の状態(au)が駐車場・室堂・山頂辺りは間違いないが、道中は非常に悪くヤキモキした一面もあった。
今回は結果的には時間通りの下山時刻にはなったが、見どころ・イベント満載で各チェックポイントで計画時間を超過した事が原因で上述の事態になった為、計画時にもう少し余裕のあるスケジュールの立案が必要だなと痛感した。 (の)
2024年7月8日 【自主山行】 荒島岳 5人
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荒島岳 標高1523m 累計標高 1269m
7時半 登山開始。
天気が心配されていました。
登山口までの舗装道路が急登で、蒸し暑さも加りなかなか大変でした。登山道は小石、根っこ、赤土、 泥、岩場の連続です。なるほど荒島岳です。
そんな登山道でしたが、仲間からの励ましと、ブナ林や野草や花に癒され 高度を上げることができました。シャクナゲ平辺りで山々や里の眺望が開け、ホッと一息!
尾根に出ると風があり肌寒さも感じました。 少しガスってましたが滑落に注意して山頂を目指します。
12時 登頂。
保温対策をして、写真、ランチタイム。ガスで周りは真っ白ですが、可愛いお花のお出迎えに、ここでも癒されます。神社にお礼をして下山開始。降りても降りても続く下山道。滑り易いので細心の注意です。
15時半 駐車場に到着。
全員汗びっしょり。今回の山行は天気、水分量、衣類の着脱、岩場のロープ、鎖などが体験できた大満足の夏山トレーニングでした。無事下山出来たことを仲間に感謝です。 (武)
2024年7月3日 【自主山行】 経ヶ岳 1人 + 1人
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梅雨の合間に200名山でまだ登った事のない南箕輪村の経ヶ岳(2,296m)に登った。駐車場から登山道が始まる。 曇りで気温は20度で爽やかな風が吹き涼しい。クマザサとカラマツやダケカンバの中の整備された登山道である。登り始めるとすぐに里見平に到着した。ここから伊那谷の展望が得られた。所々にササユリがあり保護の柵があるがどれも殆ど蕾であった。約1時間で電波塔に到着。切り株の椅子がありよい休憩地である。ここにはアヤメが咲いていた。徐々に高度を上げてゆき、シカ柵のある明るいお花畑と水場に出た。ハナニガナが多数咲いているが、ササユリの多くは蕾である。このお花畑を抜けると北沢山である。ここには多くのササユリ、ヤナギラン、アヤメがある。ヤナギランはどれもまだ咲いていなかった。ここから中央アルプスの一部と南アルプスの展望が得られたが、御嶽や乗鞍方面は雲がかかっていた。じきにアヤメ山に到着。
この周辺にも多くのアヤメが咲いており見事である。タガタチドリやアオジカバチソウも咲き始めていた。ここからコイノコまでは気持ちの良い稜線歩きである。登山道の両側は花が終わったマイズルソウの群落が続いていた。所々ゴゼンタチバナが花を咲かせていた。ここから山頂まではまだしばらくかかるが、最後の約1時間は急登であった。経ヶ岳山頂は多くの倒木がありここで昼食をとるもののコバエ等が目や耳など顔の周辺にまとわりつき、ゆっくりと休むことができない。この山は最初からコバエなどの虫が周囲にまとわりつき、ネットの持参が必要と感じた。春日井の最高気温は約35度の予想であったが、経ヶ岳山頂付近はおそらく気温が15度位で風が吹くと寒いくらいであった。猛暑の梅雨の時期に涼しい山行ができ多くの花にも巡り合えた。 (H)